Enhanced Open

フリーWi-Fiも安全に。新しいセキュリティ規格

パスワードは入力しないのに、高い安全性。
フリーWi-Fiの新しいセキュリティ規格

従来のフリーWi-Fiは不特定多数が簡単に利用できるよう、無線区間が暗号化されおらず、傍受やなりすましといった危険性があると言われてきました。また、WPA2等で暗号化されたとしても、不特定多数が同じパスワードを使いまわすことになり、そのセキュリティが確保できていたとはいいがたい状況でした。
この問題を一挙に解決するのが、Enhanced Openです。

また、最新のWi-Fi規格であるWi-Fi6Eの利用には、WPA3もしくはEnhanced Openの導入が必須です。快適な無線環境の導入にあわせて、セキュリティ規格も最新化しましょう。利用シーンにあわせて規格の選定も必要です。

Enhanced Openの特徴

パスワードを入力せずに、強固な暗号化が可能

オープンネットワークをOWE(Opportunistic Wireless Encryption)と呼ばれる技術で暗号化します。利用者によるパスワードの入力は必要ありません。これは「パスワードがなくなった」わけではなく、端末ごとの秘密鍵を端末とアクセスポイント間でランダムに自動生成することで、特定のパスワードを用いずに通信を暗号化することが可能になったからです。この仕組みによって、フリーWi-Fiなどの不特定多数が接続するオープンなWi-Fiでも安全に利用することができます。

Onlyモードと Transitモード

Enhanced OpenにはOnly モードとTransitモードという2種類のモードで運用することができます。
Only モード ...  Enhanced Openの専用のSSIDでWi-Fiを提供する
Transit モード ...  1つのSSIDでオープンネットワークとSSIDを自動で移行選択する

Enhanced Openに未対応の端末への考慮

WPA3に比べると、スマートフォンなどの端末の対応状況はまだ十分とは言えず、古い端末ではEnhanced Openに対応していないものを多くありました。そのため、フリーWi-Fiなど不特定多数の利用を想定する場合は、未対応の端末も考慮する必要があります。
OnlyモードでEnhanced OpenのWi-Fiを提供し、もう一波既存のオープンネットワークのWi-Fiを提供する方法や、Transitモードを利用する方法が考えられます。

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