高知県競馬組合 様

正確性の高いレース情報を高精度測位システムでリアルタイム配信

新しい区間タイム情報が加わって、レース予想も変化した。

レース中に馬ごとの区間タイムを計測し、順位をリアルタイムで表示する――。
「高精度測位システム」を「知れば知るほど面白い」競馬に最適な形で設計・構築しました。
従来提供していた「上がり3ハロン」に留まらない、50メートル区間ごとのタイムから生成される情報は、今まで以上に競馬の「知る」意欲を刺激し、レースの興奮を高めます。

測定した情報をその場で加工・出力。だから臨場感が違う

従来、高知競馬場では、区間タイムや区間順位の計測は、ストップウォッチ等を使った手動計測や赤外線センサー等によるトリガー計測でした。
これを「Quuppa」という無線技術を使って、自動化しています。場内に設置した複数のロケータ-(アンテナ)により騎手が装着したタグの情報を収集します。
専用システムが、順位情報やタイム情報へと即時に整形、撮影した映像とともに、配信されます。
映像とともに刻々と変化する情報が、より臨場感のある高度な観戦体験を生み出します。

正確性と運用のしやすさへのこだわり

高速でレースが展開される競馬において「正確性」は非常に重要です。また「重量」や「取付のストレス」はレース結果に影響します。
もちろん「安全性」への配慮も欠かせません。高知競馬場ではこれらを実現するために位置情報の測位には「Quuppa」を採用。独自システムと連携して運用しています。

ハイスピードなレースでも正確な分析
「Quuppa」を用いた正確な位置情報で、時速60キロメートルに達する馬たちによる、たった1ミリメートルの勝負を分かれ目も見逃しません。
負担レスな受信タグでレースを妨げず、メンテも簡単
受信用のタグは直径わずか4センチメートル、重さも100円玉2枚分程度です。着衣に取り付ければ、騎手も、観客も、ほとんど意識することはありません。 高知競馬場では騎手ごとにタグを設定。タグを取付けたプロテクターを着用すれば、それだけで準備完了です。ほとんど電力を使わないため、長期間交換無しで利用可能です。面倒な付け替えや設定変更も必要ないので運用に手間がかからず、騎手もレースに集中できます。
繊細な電波環境構築で安定測位
たくさんの観客が訪れる競馬場だからこそ、電波環境の構築には細心の注意が必要です。
NTTBPの高精度測位サービスは独自チャンネルを利用することで、観客の端末の電波や、その他機器の干渉を最小限にしました。客席のフリーWi-Fiとコース上の測位用電波を高いレベルで両立できます。
データ収集から配信までをワンストップで
収集したデータを専用サーバで集積、即座に分析を行いレース画像と組み合わせてリアルタイムに配信を行っています。
アウトプットまでをワンストップで行うことで、効率的な運用を実現しています。

過去・現在・未来のデータがさらにレースを盛り上げる

収集されたデータをさまざまな形でアウトプットすることで、観戦の幅を広げています。

  • レースの振り返り

    会場内のWi-Fiでは全ての出走馬のタイムを細かく公開。レースの振り返りが一層楽しくなります。また、記者には全データが公開され、今後の予想を盛り上げてくれます。

  • リアルタイム情報

    「会場内のモニター+オンライン配信」リアルタイム表示される情報が、白熱のレースに多角的な面白さを与えます。

  • 調教への活用

    高精度なデータが役に立つのはレース中だけではありません。未来の名馬たちが、詳細な区間タイムを活かした調教を受けています。

お客さまの声

高知県競馬組合
システム総括

松本 太一さん

最初は他の競馬場でも利用されている赤外線センサーを検討したのですが、高知競馬場は雨が多く、誤検知の多発や設置・維持費用がかさむなどの懸念から、断念しました。
NTTBPさんに高知けいばでフリーWi-Fiを整備してもらったのが2018年で、そのご縁から2019年頃『Quuppa』をご紹介いただきました。
我々は技術や費用感がわからず、逆にNTTBPさんは競馬についてわからないという状況でしたが、すり合わせをしながら実証実験を進めていただきました。紆余曲折ありましたが運用を無事開始できまして、かなり良い反響もありました。

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