ロボコンファンによる大量の通信への対応
2023年6月「NHK学生ロボコン2023」が大田区総合体育館で開催され、22チームの学生とロボットたちが、熱い戦いを繰り広げました。
入場制限も撤廃され、大勢の観客が戦いを見守りました。
多くの観客が訪れることでフリーWi-Fiの利用者も増えます。そこで課題となるのが、通信量の増大です。さまざまなイベントと比べてもロボコンでは、例年、観客の方々がとても多くの通信トラフィックを利用します。そのため、快適な通信を確保するには回線の増強が急務でした。ただし、それは同時にコストが増えることも意味します。
今大会では「一夜城Wi-Fi」の施工の中でも特に工数を抑えた設置方法を採用することで、コストを抑制しながら通信回線数を従来の1.3倍に増やすことができました。さらに通信規格はWi-Fi6を採用し、高パフォーマンスな通信を実現しています。
わずか2台のボックスで体育館のほぼ全てをエリア化
今回、施工量の削減を実現させたのは、「一夜城Wi-Fi TypeC(ボックスタイプ)」の利用です。
このボックスの中にはすでにアンテナの角度や電波強度を設定した、複数台のアクセスポイントとルーターが収容されています。今回の会場規模であれば、たった2台の設置だけで競技用のメインアリーナのほぼすべてカバーすることができます。
現地での設置工事はボックスを設置して光回線や電源を繋ぐだけ※で完了です。配線も最低限で済み、設置の難易度も高くありません。さらに、電波の設定は終えた状態で持ち込まれますので、専門の無線技術者による電波調整も必要なく、ごく少人数で工事可能です。
今回のロボコンのWi-Fiは、数名の技術者と学生ボランティアのみで工事を行い、高品質なフリーWi-Fiが提供されました。
※ 別途ネットワーク機器設定が必要です
- 緻密な電波設計で少ない装置で広いエリアをカバー
- 事前の現地調査を行い緻密なエリア設計をすることで、競技フィールド、観客席、ピットを含む広大なエリアを、少ないアクセスポイントでのカバーを可能にしています。ボックスには、アクセスポイントなどのネットワーク機器が各種設定を終えた状態で収容されています。
設置時間を短縮し、構築コストを大幅に削減するとともに、省スペースでの設置が可能です。
- 安定感のあるフォルムとアンテナを感じさせないボックスデザイン
- さまざまなイベントでの利用を想定してデザインされたボックスです。TypeC(ボックスタイプ)は複数台のアクセスポイントを収容していますが、安定したフォルムで転倒の危険が少なく、さまざまな場所に設置することができます。
大規模なコンサートやイベント会場では、スピーカーなどのトラスに一緒に設置することも可能です。
- ピットとなったサブアリーナをエリア化したのは、収容しているアクセスポイントが1台のTypeC Picoです。よりコンパクトな外観で、設置場所を選びません。下の写真はスピーカーと並べた様子です。どちらがアクセスポイントか分かりますか?
公式フリーWi-Fi環境構築を学生ボランティアのみなさんと一緒に実施しました
今大会では初の試みとして、学生ボランティアのみなさんに設置工事を体験いただきました。
一夜城Wi-Fi TypeC(ボックスタイプ)の採用で施工が簡素化したことによって、当日のスタッフの作業にもゆとりが生まれ、技術者が学生のみなさんに作業をレクチャーしたり、交流したりする時間を設けることができました。
利用しているサービス
関連コラム
お気軽にご相談ください
業務DXや通信環境でお困りのことがありましたら、いつでもNTTBPがお手伝いします。