Wi-Fiオーナー様必見! 設置したフリーWi-Fiを使ってもらうために周知したい情報あれこれ
「設置したフリーWi-Fiが思ったより使われていない!」そんな悩みをお持ちではありませんか?
原因はもしかしたら「周知不足」かも。
せっかく提供したフリーWi-Fi、使ってもらわなきゃもったいない! ということで、今回は具体例を挙げながら、周知方法とそのメリットをお伝えします。これを読んで、ぜひ設置中のフリーWi-Fiをお知らせしてみてください!
フリーWi-Fiの存在をアピールして、不安を取り除こう
「なぜ使われていないか?」――最も多い原因はそもそも気づかれていないことです。 当たり前ですが電波は目に見えません。フリーWi-Fiの存在に気づいてもらうためには、目に見えるお知らせを掲げることが重要です。
また、フリーWi-Fiがあることに気づきながらも「本当に安全か不安」で接続しないという声もあり得ます。
SSIDは自由に変更できてしまうので、端末上でそれを見ただけでは安全性を信じるには不十分です。
「繋ごうとしているWi-Fiは、きちんとサービスとして提供されているものですよ」と、上手く周知して利用者の不安を取り除いてあげましょう。
よくある2つの周知方法を押さえよう
フリーWi-Fiをお知らせするのに特によく使われるのは以下の2つの方法です。
- 現場でポスターやステッカーを貼付したり、パンフレットを配布する
- お持ちのWebサイトで周知する
他にもプレスリリースを出す、広報誌などに掲載する、SNSで拡散してもらうなどさまざまな方法が考えられます。
この記事では、自治体などのWi-Fiを例にご紹介していきますが、この2点はすべてのWi-Fiオーナー様にとっても大事なポイントなのでおさえておきましょう。
現場でポスターやステッカーを貼付したり、パンフレットを配布する
フリーWi-Fiが使える場所では、必ず「いまここで使える」ことをアピールしましょう。
東京都内では写真のような公衆電話をよく見かけます。ボックス上部に大きなステッカーが貼ってあって、遠くからでもWi-Fiが使えることが分かりますね。
ところで、とあるフリーWi-Fiサービスで異なる2か所のスポットの利用回数を調査したところ、ステッカーのある場所では月15,000回ほど使われたのに対して、ない場所では月に数十回程度しか使われなかったそうです。
電波自体は送波されているので、設定画面でWi-Fiの一覧などを見れば気づくこともあるかもしれませんが、なんのヒントもない状態でWi-Fiを探して画面を開くでしょうか。「ここにWi-Fiはあるかな、確認してみよう」と行動する人はほとんど居ないと考えたほうが良さそうですね。
では現場に貼付するポスターやステッカーにはどのような内容を書けば良いのでしょうか?
ポスターやステッカーに載せたい情報
アイコンやイラスト
Wi-Fiのポスターだと一目でわかるWi-Fiマーク(扇マーク)は非常に便利です。どーんと大きく載せてしまうとわかりやすいですね。
SSID
一番重要な情報、SSIDは必ず載せましょう。端末に見えているSSIDと一致していると利用者は安心します。
無料だということ
無料で使えることも書いておくと安心です。ユーザーは少しでも利用登録のようなステップがあると「本当に無料なのか」と不安を抱いてしまいます。無料と明示することで、スムーズに使う準備をしてくれるはずです。
提供元クレジット
安心して使えるよう「誰が提供しているWi-Fiなのか」も書いておいたほうが良いでしょう。利用者からお礼が届いたという例もあるようです。
ポスターの例
写真のポスターは高知龍馬空港のものです。今挙げた要素が漏れなく、そして簡潔に掲載されていますね。
ステッカーの例
広島市の提供するHIROSHIMA FREE Wi-Fi のステッカーの例です。Wi-Fiの電波マークを模した青海波の模様がいい味を出しています。
このようにご当地色を出したり、ブランドの個性にちなんだマーク等を使うのも面白いですね。見た目にも華やかで、親しみを持ってもらえるはずです。
参考リンク:第1回エリアサインアワード ~Wi-Fiコラム編集部イチオシのWi-Fiステッカーデザインはこれだ!
https://www.ntt-bp.net/column/blog/2021/06/post-24.html
パンフレットの例
画像引用:
金沢市フリーWi-Fiサービス提供エリア
https://www4.city.kanazawa.lg.jp/material/files/group/15/wifi_pamphlet_in.pdf
市内でたくさんのフリーWi-Fiを使ってもらいたい場合や、長く滞在する旅行者へのご案内なら、パンフレットを用いるのも有効です。
手に取ってもらう必要はありますが、その分たくさんの情報を載せることができます。使える場所が一目でわかるマップや注意事項を載せても良いでしょう。
ポスターやステッカーを貼る場所のコツ
必ず電波がちゃんと届いている場所に貼りましょう。電波が悪い場所に貼ってしまうとうまくつながらず、かえって悪い印象を与えかねません。また、アクセスポイントを何らかの理由で撤去した際には、必ずポスターやステッカーの撤去もお忘れなく!
また、人が立ち止まりやすい場所であることや、視界に入りやすい高さかどうかも大切です。安全のため、立ち止まっても良い場所を選ぶようにしましょう。
屋外に貼る場合は色落ちも早くなりますので、ちゃんと情報が伝わる状態になっているか、定期的なチェックが必要です。
「貼りたいけど作り方がわからない、デザインに困っている」という方は、当サイトでも素材を無料公開していますので、ぜひ活用してくださいね。
素材ページ | Wi-Fiコラム
https://www.ntt-bp.com/column/material/
Webサイトで周知する
もう一つの重要な周知方法はWebサイトです。パンフレット以上にスペースの制約が少なく、詳細な情報も自由に載せることができます。縮尺自在な地図を掲載できるなど、Webページならではの表現も可能です。 また、比較的自由に更新できるため、最新情報の発信にも適しています。
画像引用元:TOKYO FREE Wi-Fi
https://www.wifi-tokyo.jp/ja/
上は東京都が提供するTOKYO FREE Wi-Fiの例です。Wi-Fiスポットの場所や利用条件はもちろん、よくある質問から体験レポートまで、さまざまな情報が並んでいますね。こちらのサイトではWi-Fi情報とあわせて観光情報も発信しています。観光とWi-Fiは切っても切り離せないもの。旅行者に使ってもらう機会が多いなら、このような方法もユニークで良いかもしれませんね。
Webサイトに載せたい情報
ステッカーなどのデザイン
実際のWi-Fiスポットで目印にしてほしい画像をお知らせしましょう。
SSID
一番重要な情報なので載せましょう。
利用方法
画面キャプチャなどが添えられていると、より分かりやすいですね。
利用できるスポット
施設名やマップを添え、どこで使えるのかを明示すると親切です。
利用時間や利用回数、接続の制限事項や青少年フィルタの有無
利用規約や注意事項
Japan Wi-Fi auto-connectなどのアプリからも利用できる場合は、アプリストアへのリンク
フリーWi-Fiを置くだけなのに、と大げさに感じる方もいるかもしれません。けれど、多くの人がインターネットで情報を探している時代です。
例えば、当サイトには「施設名 + Wi-Fi」だったり「自治体名 + Wi-Fi」などといった検索ワードで訪れる人がたくさんいます。その場所のWi-Fiの有無や、利用方法について調べたいのかもしれません。
「施設名 Wi-Fi」などのキーワードで検索したときに、提供元の公式サイトでの情報発信がヒットするように準備しておきたいものです。検索結果に見当たらないと「ここはWi-Fi設置されてないんだ」と思われてしまうかもしれません。実際にフリーWi-Fiを提供しているにも関わらず、公式サイトに記載がないという理由で本物かどうか疑われてしまうことも考えられます。あるいは、第三者のサイトの不確かな情報を利用者が信じてしまう可能性もあります。
周知に加え、利用者の信用を得るためにも、可能な限りWebサイトを準備しておきたいですね。また、情報の最新化も同じように重要です。サイトを公開したら、こまめに更新しましょう。
Webサイトの例
画像引用元:Dive HIROSHIMA
https://dive-hiroshima.com/information/wifi/
ひろしま公式観光サイト「Dive HIROSHIMA」ではサイト内の1コンテンツとしてHIROSHIMA FREE Wi-Fiが紹介されています。ステッカーの画像やSSID、利用条件などの他、動画も公開されています。観光動画内にもWi-FiのPRが。
画像引用元:札幌市ホームページ
https://www.city.sapporo.jp/keizai/kanko/news2/city_wifi.html
札幌市ではWi-Fiの利用場所やステッカーなどの情報を、市のサイトフォーマットで掲載しています。
立派なWebサイトを作ってお知らせする必要はありません。「情報をまとめたpdfを掲載する」「お知らせ欄に載せておく」などでも構いませんので、自分のサイト内に情報を掲載しておくことをおすすめします。
それでも利用者が増えない! どうする?
たくさん周知をして、それでも利用者が増えなかった場合は、アクセスポイントの場所を見直してみましょう。例えば、アクセスポイントを人が滞留しない場所に設置していませんか? 立ち止まりにくい場所などを避け「あってうれしい」場所を再度確認してみましょう。
しっかりと周知されたフリーWi-Fiは、互いに嬉しい
フリーWi-Fiを周知する方法と、メリットをご紹介しました。
ひょっとしたら、少し大げさだったり、面倒に感じた方もいるかもしれません。しかし、フリーWi-Fiのほとんどが市民や来店、来街者へのおもてなしとして、喜んでほしくて設置したものだと思います。「知ってもらうこと」そして「信頼し安心してもらうこと」の先に、利用者の方の喜びがあるのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、何と言っても気づいてもらわないことには始まりません。当サイトで紹介している素材なども活用して、ぜひしっかりと周知して、Wi-Fiオーナー様、そしてサービス利用者の双方にとって嬉しいフリーWi-Fiにしてくださいね!
素材ページ | Wi-Fiコラム
https://www.ntt-bp.com/column/material/