Wi-Fiコラム Wi-Fiをもっと楽しくするWEBマガジン

レジに列を作らせない通信環境になっていますか? 電子決済や自社アプリとフリーWi-Fiのタッグに注目

タイトルのイメージ

都内のおしゃれなカフェで、いつものように店長と常連の小田さんが話しています。
最近増築した地下フロアについて話しているようです。

地下フロアはスマホの電波が入りにくいなあ。ここからだとモバイルオーダーできないや

地下フロアの電波ねえ。携帯キャリアに要望しているんだけど、改善されないんだよ

店内の電波の悪さのせいで用意されたサービスが使えない、と小田さん。店長もその課題には気づいているようですが一体どうしたらよいのでしょう?

店長! 今こそ店内にフリーWi-Fiを用意しましょう!

電子決済などの便利なデジタルサービスには安定した通信が不可欠

レジで支払いをする時に、多くの人がスマホを取り出すようになりました。電子決済の準備や、その店独自のポイントカードアプリの起動。SNSで配信されたクーポンを表示するためなど理由はさまざまです。

多くのアプリでは、起動時などに利用状況の照会や最新情報を配信するために、「インターネット通信」をしています。

決済アプリの画面を表示するとき、ポイントカードのバーコードを表示するときなど、一度の会計で何度も訪れる「通信」が不調だったら、当然レジはスムーズに流れませんよね。

「電子決済」も「ポイントアプリ」も便利にしたくて導入したはずなのに、余計に使いにくくなった、なんて思われては元も子もありません。

地下などの電波が入りにくい場所は、特に気を付けて通信環境の整備をしたほうがいいね。

客席の通信環境は良ければ助かるけど、悪くても諦めがつく、で済むかもしれません。けれど、レジ周辺の通信環境の整備は、店舗主にとっても「スムーズな店舗運営に重要な要素」なのです。

レジ周辺の環境改善はWi-Fiで

一番簡単な方法はWi-Fiを設置することだね

お客さまが通信しやすい環境を作るためには、店内への「フリーWi-Fi設置」が効果的です。

Wi-Fiかぁ。「置くだけタイプ」のWi-Fiを置いてるけど、つながりにくいんだよね。

それはそのWi-Fiのバックホール回線がスマートフォンなどと同じモバイル通信を使っているからだよ!

モバイル通信とWi-Fi

通信回線契約のいらない置くだけタイプのWi-FiやモバイルWi-Fiルーターなどの多くは、通信網と端末の間の回線(バックホール回線)にモバイル通信を使っています。つまり、モバイル通信の電波が入りづらい場所では、このタイプのWi-Fiはスマートフォン同様、つながりにくくなってしまいます。

そのため、モバイル通信に課題のある場所では、バックホール回線に光回線を使うことが必要です。

これはモバイル通信とは異なり、通信回線を地下まで有線で引き込んで使うものになります。無線化したい場合は、Wi-Fiルーターを設置しますが、回線を引き込んだ場所が起点になるわけですから、たとえ地下でも、モバイル通信の電波状況とは関係なく快適な通信ができるのです。

関連リンク:通信障害の切り札? 災害時に活躍? 知っておきたいモバイル通信とフリーWi-Fiの関係について
https://www.ntt-bp.net/column/blog/2022/12/post-101.html

レジ用に業務利用している光回線はあるけど......お店全域にフリーWi-Fiを届かせるとなると、必要なアクセスポイントの数も多くなって予算が心配だなあ

人が混雑しやすいレジ前だけにフリーWi-Fiを入れる選択肢はあるよ。もちろんフリーWi-Fiが店内全体で使えたら自分はそれが一番嬉しいけれど......

適切な設定でフリーWi-Fiを設置しよう

いくらWi-Fiを設置しても、必要なときに使えない......となっては本末転倒です。店舗全体を、あるいは必要な場所をカバーリングできる電波のエリア設計も必要でしょう。同時接続数を想定した、ネットワークや通信回線の設計も大切です。せっかくのWi-Fiが無駄にならないよう、しっかり準備したいですね。ポイントは4つです。

  1. 光回線をバックホール回線に使う
  2. 想定する利用状況にあわせた電波やネットワークの設計を行う
  3. クリーンな電波環境作りを心がける
  4. 利用しやすい動線を作り誘導する

順に見ていきましょう。

光回線をバックホール回線に使う

地下などで電波が届きにくい場所へのWi-Fi設置には、光回線をバックホール回線に選びましょう。地下にも電波を届けることができます。

想定する利用状況にあわせた電波やネットワークの設計を行う

席数や席の位置などから、店内のどの範囲で使いたいか、などの想定した利用状況にあわせた電波設計、ネットワーク設計が必要です。アクセスポイントの設置位置次第で、電波状況は大きくかわります。何人が接続できるアクセスポイントを、いくつ、どこに用意するのかをしっかりと検討しましょう。

クリーンな電波環境作りを心がける

クリーンな電波環境を維持するための準備も重要です。たとえばテナント型の店舗なら、近隣から届いてしまう他店のWi-Fiとどう共存するかなどの検討も必要になります。また、利用中の業務用のWi-FiとフリーWi-Fiを別のアクセスポイントで運用する場合、相互に電波が干渉する懸念もあります。干渉をうまく避けられる設計をしましょう。

利用しやすい動線を作り誘導する

せっかく用意したフリーWi-Fiも、使われなければ意味がありません。訪れた人がフリーWi-Fiの存在に気付き、使いやすいよう、ステッカーや告知の準備もしっかり行いましょう。

フリーWi-Fiの設置については以下の記事でもご紹介していますよ。

関連リンク:おさえておきたいフリーWi-Fi設置のポイント(全4話)~③Wi-Fiコンサル編
https://www.ntt-bp.net/column/blog/2021/03/post-15.html

関連リンク:おさえておきたいフリーWi-Fi設置のポイント(全4話)~④アクセスポイント設置とWi-Fi提供編
https://www.ntt-bp.net/column/blog/2021/03/post-16.html

見えない電波だからこそ、プロの調査と構築に任せよう

さまざまな注意点をご紹介しましたが、これらすべてをしっかり考慮するのは難しいものです。そんな時は、プロに調査と構築を依頼することをオススメします。

意外と考慮することが多いな......でもせっかくだからきっちりやりたい......

それなら、プロに任せてしまうのがおすすめだよ!

NTTBPの「公衆無線LAN(フリーWi-Fi)サービス」は豊富な実績から、多様な業界それぞれに適したWi-Fiサービスを提案してくれます。

無線の専門家による調査を経て、最適な機器を選定、提案してくれるので個人では考慮しにくい箇所にも配慮してくれるので安心です。光回線の敷設が難しい、景観配慮の条件が厳しい、といった「その店舗独自の課題」にも真摯に向き合って解決してくれます。

費用は店舗規模や現場の特色など条件によってさまざまです。困ったらぜひ相談してみてくださいね。

スムーズな通信にファンが増える

SNSでフリーWi-Fi導入を褒められてるぞ

しっかり使えるWi-Fiがあることで、リピートしてくれるお店の「ファン」が増えた感じがするね

決済する、オーダーする、ポイントカードを使う、投稿や配信でシェアをする......どんなお店でもスマホは絶えず利用されているものです。それは言い換えれば、「安心して通信できる環境が整備されている」ことを、ほとんどのお客さまが望まれているということでもあります。

店内の通信環境はいかがですか? もし少しでも不安があるなら、「見えている課題」として取り組みやすいWi-Fiを、今こそ見直してみてはいかがでしょうか。

コラムトップへ戻る

RELATED POSTS関連記事

PAGE TOP