新居で新生活を準備中の皆さん、Wi-Fiルーターの準備は済んでいますか?
インターネット環境のない物件はもちろん、前回ご紹介したインターネットマンションのうち「Aタイプ:部屋までインターネット回線が来ている」を選んだ方は、Wi-Fiルーターを買う必要があります。
関連リンク:インターネットマンションでWi-Fiを使いたい!(前編:もしも、ネット付マンションが彼氏だったら?)
https://www.ntt-bp.net/column/blog/2021/03/post-04.html
Wi-Fiルーター......? 何かしら。お任せするわ、適当に見繕ってもらえる?
ルーターのことを知らなそうなお客さまが来た......!(今回はそんな人におすすめの記事です)
なんでも良いから適当に買おう、と思っている方は待ってください! 「Wi-Fiルーター選び」は、その後のWi-Fi生活の快適度に大きな差がでる大事なことなんです。
今回は、Wi-Fiルーターを選ぶ際にチェックすべき項目を簡単にまとめてみました。これから買おうと思っているけどよくわからないという方は、ぜひ参考にしてくださいね!
部屋の広さや通信プランにあったWi-Fiルーターを選ぶ
Wi-Fiルーターを選ぶために、まずは「部屋の広さ」「接続したい端末と数」、それから「マンションが契約している通信プラン」を確認しておきましょう。例えば、こんな感じでメモしていくと、店員さんにも聞きやすいですよ。
- 部屋の広さ:6畳のワンルーム
- 接続したい端末:社用スマホ、私物スマホ、パソコンそれぞれ1台
- 通信プラン:フレッツ光ネクストマンションタイプ
- 用途(必須):Twitter、Instagram、YouTube
- 用途(できればやりたい):リモートワーク
このように条件を絞ると、必要な性能を持つWi-Fiルーターが選びやすく、価格帯もおおよそ決まってきますよ。
用途の「必須」と「できればやりたい」の項目、逆なのでは......?
あってますよ?(人によります)
部屋の広さに適したものを選ぶ
エアコンと同じで、Wi-Fiルーターも部屋の広さに適したものを選ぶ必要があります。
自分が使いたい部屋より広い範囲に電波の届くWi-Fiルーターを買いましょう。そうしないと、通信が出来ない場所や、接続が不安定な場所ができてしまいます。
有名ブランドのパッケージですと「マンション2LDK向け」「戸建て2階建て向け」などと具体的に書いてあることが多いです。メモにある「6畳のワンルーム」向けを探すのであれば、それ以上の範囲に届くものを選びましょう。
城主なんだけど城向けのWi-Fiルーターはある?
まず電源は確保されてますか? Wi-Fi事業会社に直接ご相談いただくのが良いかと思います。実例はたくさんありますよ!
関連リンク:フリーWi-Fiが使える日本の城16選~姫様&じいやが行く現存天守12城と4名城~
https://www.ntt-bp.net/column/blog/2022/06/post-80.html
接続したい端末と数を整理し、充分なものを選ぶ
Wi-Fiルーターを選ぶときには「同時接続数」もチェックしておきましょう。一度にいくつの端末でインターネットが出来るか、に関わる数字です。例えば、同時接続数が5台のWi-Fiルーターで、6つの端末を使おうとすれば、1つは接続できなくなり、接続中の5つの端末も速度が遅くなる懸念があります。
メモにあるように「社用スマホ」「私物スマホ」「パソコン」の3つだけしか使わない方であれば、よほど古い年式でない限り、売り場にあるほぼ全てのWi-Fiルーターで対応できるはずです。ただ近年は、スマホやパソコンだけでなく、ゲーム機や一般家電などでもWi-Fiを使うケースが増えています。「思いがけず接続したい端末が増えた」ということはよくあるので、接続数は余裕を持ったものを選びたいですね。
来客多い時は同時接続数あると助かるかも。私友達いないけど
来客あってもだいたい自分のモバイル通信使うんじゃないですかね? 私友達いないけど
マンションが契約している通信プランの速度に合ったものを選ぶ
通信プランのよって、データ送受信の最大速度が決まっています。よく「上り最大〇〇Mbps、下り最大〇〇Mpbs」なんて言いますね。これがそれぞれ、アップロードとダウンロードの通信速度を表しています。これは「条件が整えば理屈上これくらいの数字が出る」というだけで、その速度が保証されているわけではないので注意してください。もちろん、数字が大きい方が速い通信を期待できるのですが、そもそもWi-Fiルーターが対応していないと、想定される速度を大きく下回ってしまう可能性があるので注意が必要です。
メモにある「フレッツ光ネクストマンションタイプ」はNTT東日本が展開する最大速度100Mbpsのサービスですので、Wi-Fiルーターは対応最大速度が「100Mbps」以上のものを選んでください。これくらいの速度であれば、最安値のルーターを買ったとしても充分条件を満たすはずです。
都内への出社は憂鬱だけど、帰りは元気に猛ダッシュな私です
下りだけ速い感じですね
無線LAN規格はなるべく最新のものを選ぶ
無線LAN規格については、なるべく最新まで対応しているものを選びます。「IEEE802.11a/b/g/n/ac」とアルファベットが並んでいる呪文のようなものが、無線LAN規格です。
11b / 11g / 11a /11n / 11ac / 11ad / 11ax
ざっくり言うと、右に行くほど最新のしくみで電波を送受信してくれて、体感性能が良くなりやすいです。2023年1月現在、店頭には11axまでの機器が並んでいますが、新しいほど値段も上がりますので、「11ac」までは欲しい、など決めておくと選びやすいですよ。「端末」側が対応していなければいけないので、ついでに自分がメインで使う端末の無線LAN規格も確認しておきましょう。最新の「11ax」こと「Wi-Fi 6」については、こちらの記事でも紹介していますので参考にしてみてください。
関連リンク:Wi-Fi6E、IEEE 802.11ah (Wi-Fi HaLow)がそれぞれ日本国内で利用可能に。新時代のWi-Fi規格
https://www.ntt-bp.net/column/blog/2022/09/post-96.html
どうでもいい話ですけど「802.11」の部分を心の中で「ヤオツーワンワン」と読んでいます
どうでもいい......!
豊富なラインナップから適切な機器を選ぶには
家電量販店に行くとたくさんのWi-Fiルーターが並んでいて、戸惑うかもしれません。そんな時は、先ほどのメモを見返して、優先したい項目と我慢できる項目を考えてみましょう。時代に合わない極端に性能の低い商品はほぼありませんが、範囲も速度も、基本は「大は小を兼ねる」です。例えば、ワンルームに一人暮らしであれば、家電売り場にあるほとんど全ての機器で充分な性能を確保できると思います。お財布と相談しながら選んでみてください。
また、中古品などの古い機器を購入する際には注意しましょう。「無線LAN規格」は数年ごとに最新の高性能のものが発表されています。古い機器は規格も古くなり、額面通りの性能を感じられないかもしれません。同様に、LANケーブルにも「カテゴリ」が存在し、通信速度に対応したものを選ぶ必要があります。長年実家で使っていたお古のケーブルでは速度がでないかもしれませんから、Wi-Fiルーター導入の際にはよく確認しておきましょう。ネットショップなどで外国製の機器を買うときは「技適マーク」の有無を確認しておくとより安心ですね。
それと、今回は詳しく触れませんでしたが、インターネットマンションであればWi-Fiルーターの設置は簡単で、ほとんどの機器は部屋のジャックにつなぐだけで使い始められますよ。インターネットマンションではない方は、ライトなネット利用でしたら携帯キャリアが取り扱っているホームルーターを使うと導入も撤去もほとんど手間がなく楽々です。自分に合ったWi-Fiルーターを繋いで、快適なWi-Fi新生活を楽しんでくださいね。