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インターネットマンションでWi-Fiを使いたい!(前編:もしも、ネット付マンションが彼氏だったら?)

擬人化した4タイプのWi-Fi

寒い日が続きますが「旧暦で言えばもう春!」と自身を奮い立たせているこの頃。間もなく始まる新しい生活のために、準備を始めている方もいるのではないでしょうか?

そこで今回は、新生活の拠点となる「インターネットマンションのタイプ」についてのお話です。

インターネットマンションって?
工事やプロバイダ契約など手続きを踏まなくても、最初からインターネット設備が整っているマンションのこと。通信費は家賃や管理費に含まれている場合が多いので、ラクラク。

近年、在宅勤務やオンライン授業の増加にともなって、自宅の快適なインターネット環境がどんどん重要になって来ていますよね。導入も管理もお手軽なインターネットマンションも、ますます需要が高まっています。

では「インターネットマンションに住みたい!」と思った時、何を基準に選べば良いのでしょうか。実は、インターネットマンションにはさまざまな「タイプ」があることを知っていましたか?

頼りがいのあるやつ、安心感のあるやつ......それでは一緒に、色んなタイプの「インターネットマンション」を見て行きましょう。

インターネットマンションには4つのタイプがある

これだけ言われてもちょっとわかりにくいですよね。そこで一旦擬人化して彼氏にします。そして、このインターネットマンション君たちが「これから一緒に過ごす相手」として相応しいか考えてみてください。

Aタイプ:部屋までインターネット回線が来ている

『ボクの領分はまかせてくれていいよ。でも、キミはキミでちゃんと用意してね』
お互いが楽しむために割りきり分担彼氏

Aタイプインターネットマンション彼氏

部屋までインターネット回線が来ていて、プロバイダ契約までしてある有能なインターネットマンション君。ただ、ルーターを自分で用意しなくてはいけないところは欠点。子犬のように懐に入り込んでくるクセに、しっかりと自分の領分を守るしたたかさを持つ。

Bタイプ:各部屋にWi-Fiルーターがついていて、なにもしなくてもWi-Fiが使える

『配線? ルーター? いいから何もしないで座ってなよ』
全部やってくれちゃうけど人をダメにする彼氏

Bタイプインターネットマンション彼氏

各部屋にWi-Fiルーターまでついていて何もしなくても使える至れり尽くせりな彼。ただ、自分で好きなルーターを選べなかったり、設置場所の融通がきかないというデメリットもあるかも。過保護で一見やさしく見えるけれど、決して譲らない頑固さと内なる支配欲が時折見え隠れする。

Cタイプ:廊下などにWi-Fiルーターがついていて、それを各部屋でも使える(実はみーんなネットワークが一緒)

『俺のこと、好きに使ってくれていいよ。先約は......、うん、今はないみたいだ』
自分以外も良い顔して不安だけどその関係が楽でもあるし、な彼氏

Cタイプインターネットマンション彼氏

廊下などに備え付けられたルーターのおかげで、何も考えずに使える気楽な関係が心地よい相手。ただ、自分以外の多数の人間と同じネットワークを使用するので、セキュリティ面に不安を感じるのも否めない。自分にとって都合が良く見えても、どこかリスクを感じさせてくるのは何故? この恋はきっと自分のものにはならないけれど、だからと言って止められるわけがない。

Dタイプ:エントランスや住民の共用部だけWi-Fiが使える

『通信したい? じゃあそっちが来なよ。電波立てて待ってるからさ』
会いに行かなきゃ会えない。私は特別な一人にはなれない、な彼氏

Dタイプインターネットマンション彼氏

エントランスや住民の共用部だけで使える、いろいろと気兼ねする必要のない外でしか合わない彼氏。いや、この関係を彼氏彼女と呼べるのだろうか。自分の部屋では当然使えず、みんなが集まる場所での利用にセキュリティ面の不安も付きまとう。私がいない間も、他の子が来てあなたとインターネットしてるんでしょ。「誰の部屋にもあがってない」なんて言い訳にしか聞こえない。それでもいいの、と私は今日も共用部へ赴く。だって、どうしてもインターネットしたいから。

4タイプそれぞれの個性、なんとなく伝わりましたでしょうか。次は各タイプごとのセキュリティや、速度について確認してみましょう。

インターネットマンションのセキュリティ

安全性が高いタイプ

セキュリティ面では、「Aタイプ:部屋までインターネット回線が来ている 」「Bタイプ:各部屋にWi-Fiルーターがついていて、なにもしなくてもWi-Fiが使える」は、比較的安全性が高いです。

理由は、2つ。

  1. 各部屋にWi-Fiルーターを設置するので、基本的には他人が使えないから
  2. ほとんどの場合、自分の部屋専用のSSID(ネットワーク名)とパスワードだから

そのため、基本的には勝手に他人のスマホとつながったり(端末間通信)、通信内容などを盗聴される心配はありませんよね。

ただ、すぐに使えてしまうBタイプは、その分「ルーターのSSIDやパスワードの設定を変更する」といった初期のやるべきことを忘れがちです。便利だからこそ、気を付けてくださいね。

注意が必要なタイプ

逆に、気をつけなければならないのは、「Cタイプ:廊下などにWi-Fiルーターがついていて、それを各部屋でも使える」「Dタイプ:エントランスや住民の共用部だけWi-Fiが使える」です。

Wi-Fiルーターが部屋ごとではなく、他の住人と共用です。パスワードがかかっていたとしても、これは、フリーWi-Fiにつないでいることとほとんど同じ状況なんです。

私たちが発信しているコラムでも、フリーWi-Fi利用時は、なるべく個人情報のやりとりをしない、httpsからはじまる暗号化されたサイトのみを閲覧するなどの対策をご案内していますが、自宅でも同じ対策が必要になってきます。

安心に、そして快適にネット利用するためにも、なるべくAタイプとBタイプのマンションをオススメします。

インターネットマンションの通信速度

マンションの回線や貸主が契約しているプロバイダ次第なので、理想どおりになりにくい

速度については、先述したタイプに関わらず、回線の種類やインターネットプロバイダなどの条件によって変わってきます。そのため「どれを選ぶと速いか」とは一概には言えません。また、マンションで使っている回線は共有している場合がほとんどです。たとえ個別で契約していたとしても、マンションを通り抜ける「回線」は全住人共通ということになります。そのため、他に住んでいる方の使い方などに影響を受ける場合もあることを留意しておきましょう。

一瞬の遅延が命取りになるようなオンラインゲームを日常的に楽しんでいる人には「インターネット付きマンション」は不向きと言えます。自分で回線やプロバイダを選べる物件にしたほうが良いでしょう。

インターネットマンションを選ぶときはよく確認を!

リモートワークをする方、家に帰ってもメール等で仕事のやりとりをする方は、AタイプかBタイプのインターネットマンションを選ぶのが良いでしょう。逆に、短期の契約ですぐに引っ越す予定だけれどネットは使いたい方や、モバイル通信メインで時々大きなサイズの通信だけWi-Fiに繋ぎに行くような使い方をするのであれば、Cタイプ、Dタイプのような選択肢もありかもしれません。長く住む場合は、CタイプやDタイプのインターネットがついていたとしても、ご自身で別に契約するのもひとつの手です。

後編では「自力で設置する場合のWi-Fiルーター選び」をご紹介したいと思います。お楽しみに。

関連リンク:インターネットマンションでWi-Fiを使いたい!(後編:Wi-Fiルーターを買いに行こう!)
https://www.ntt-bp.net/column/blog/2021/03/post-36.html

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