動画配信はもうやってて当たり前の時代?! ~お父さん・お母さん世代はぜひ読んでほしい配信サービスのポイント
前回、コロナ禍においてデータ通信に関する意識の変動や、自宅以外でのインターネット通信に関する実態について10代〜50代の男女300人を対象に「通信デバイスのデータ使用に関する意識調査」についてご紹介しました。
関連リンク:Wi-Fi利用経験者の70%がフリーWi-Fiの接続に不安あり!? 自動接続アプリは救世主になり得るか?
https://www.ntt-bp.net/column/blog/2021/02/post-18.html
この調査では、10代女子の2人に1人は動画視聴だけでなく配信もしている「動画世代」ということが分かりました。また、10代のフリーWi-Fiの需要・関心も高く、なんと9割がフリーWi-Fiを使ったことがあるという結果に。
そこで今回は、もう少し掘り下げて、大容量通信ができるWi-Fiと親和性の高い「動画サービスの利用実態」についてご紹介します!
10代女子は2人に1人は動画視聴だけでなく配信もしている「動画世代」
動画配信サービス(YouTube、TikTokなど)の視聴だけではなく、配信の利用はしましたか?(お答えは1つ)
※配信には、カラオケやゲームの実況、声だけのライブ配信など、顔などは映らずシェアできるものを含みます。
【男女全体(n300)】
【女性全体(n142)】
いかがでしょう。この結果にびっくりされた方も多いのではないでしょうか。
動画配信を利用した、と回答した割合がもっとも高かった世代は10代(44.1%)でした。さらに10代女子にフォーカスするとなんと50%、2人に1人が動画配信を利用していることが分かりました。
SNSを活用した自己表現や情報発信は、今やインターネットの主流です。最近では、文字だけでなく動画や音声などを利用することも、10代を中心に当たり前になってきています。
しかし、残念ながら動画配信などのサービスで10代がトラブルに巻き込まれる事例もあります。
そんな中高生のお子さんをお持ちのお父さん・お母さん。あなた自身も学生時代はそうだったと思いますが、この年頃のお子さんに、ネットの危険性を伝えてやめなさいと注意しても、おそらくやめないですよね。だって流行っているんですから。
今っぽい言葉を使うと、"配信しか勝たん" ですとか "もはや、配信沼" といったところです。
ではさっそく、動画配信について一緒に学んでいきましょう。
動画配信サービスにはどんなものがあるの?
さて、そもそも動画配信にはどんなサービスやアプリがあるのかを知っておきましょう。
あらかじめ撮影した動画をアップロードして配信するもの
代表的なサービスはYouTubeやTikTokなどです。TwitterやInstagramなどの動画をメインとしないSNSでも動画投稿の機能を持つものは多くあります。YouTubeでは再生前や再生中に広告を流すことで、広告収入を得ることもできます。
一時期、小学生の将来の夢ランキングで1位にもなった「YouTuber」ですが、広告収入のほかに、最近では、視聴者が配信者の動画を見ながら行う「投げ銭」によっても収入を得ることができるので、それは次にご紹介します。
視聴者とコミュニケーションしながらのライブ配信
リアルタイムに視聴者とコミュニケーションをとりながら行う配信を「ライブ配信」といい、ライブ配信を行う人を「ライバー」と呼びます。イチナナやSHOWROOMといった多くのライブ配信専用サービスがあります。ライブ配信では「投げ銭」と呼ばれる通貨やポイントなどを視聴者からもらうことができます。専用アプリの他にも、YouTubeでは「スーパーチャット機能」、Instagramでも「インスタライブ(バッジ)機能」などで利用は可能です。
また、リアルタイムのサービスとして、最近急速に利用者数を伸ばしているのが音声のみの配信です。先行してブームを起こしたClubhouseに続き、FacebookやTwitterでも同機能が利用できるようになりました。すでに「"映え" 疲れ」を起こしている人たちが手軽に配信できる「チルってる(のんびりしてる)」サービスとして今後どんどん注目されそうです。
動画などの配信時に気をつけるポイント
では、動画などを配信するときに、どんなことに気をつければよいでしょうか。いくつかのポイントをご紹介します。
公開情報・公開範囲に気をつける
ネットは世界中のいろんな人とつながることができる便利なもの。知人だけでなく、見ず知らずの他人も、発信した情報を見ていることを認識しましょう。名前や住所など、居場所の特定につながるような情報や、IDやパスワードなどの重要情報が映り込んでないかを必ずチェックしましょう。特にライブ配信のときには注意が必要です。
配信先は友達だけだし大丈夫! と思っていたら大間違い。仮に配信先の設定を友達だけにしていても、キャプチャされたりボイスレコーダーなどで録音され、誰かがシェアしてしまうと情報はどんどん拡散されます。
また、友人とのダンス動画など、複数人で撮影するものは本人だけでなくみんなの同意があるかを配信前にしっかり確認しましょう。
モラルをもって投稿する
「とにかく目立ちたい」「たくさん"いいね"が欲しい」からといって、面白ければ何でも良いじゃん! では困ります。
動物の顔に落書きをしてみたり、線路など侵入してはいけないところに入るといった、モラルが欠落した配信は「迷惑系〇〇」と呼ばれますが、こういった配信は絶対にNGです。
最近では、ショッピングモールのエスカレーターでショッピングカートを落としている様子を動画配信されたことより、配信者だけでなく、被害を受けた企業側が謝罪を行うという事態にまで発展しました。
このような迷惑行為は、問題を起こした側にも、問題を起こされた側にも多大な損害を与えます。内容によっては損害賠償請求や罰金・逮捕の可能性もあるのです。また、仮に悪意はなくても迷惑行為につながる内容を投稿したことにより、ネットで袋叩きにあい、精神的に強いダメージを負う場合もあります。
また、外出先での配信の際はフリーWi-Fiなどを利用することでモバイルデータ使用量をおさえることもできますが、大きな声で配信する、長時間場所を占有するなど、お店や他のお客さまの迷惑につながるような行動は行ってはいけません。
評価・コメントに執着・依存しない
せっかく配信しても、コメントなどリアクションが少ないと、もっと欲しい! という欲求が出てくるものです。そうなると、もっと面白く! もっと過激に! と、これまで気をつけていたポイントやモラルを忘れがちです。
動画などの配信は、自由な表現をすることであり、評価を競うことではありません。
投げ銭などを過剰にやりとりしない
例えば、自分の配信動画に、優しいコメントや多くの投げ銭をもらったりしたらすごく嬉しいですよね。でも、これこそが要注意なんです。
相手のことを良く知らないうちに、多くの投げ銭をもらったから個別に連絡先を教えちゃう! なんてことは絶対にダメです。中には、「大量に投げ銭してやったんだから見返りをよこせ!」というような脅しを受けたり、ヘイトな投稿をされコメント欄を荒らされるなんてトラブルもあります。
未成年による動画配信の際には、投げ銭機能をオフにしておくことや、あらかじめ視聴者に過度な投げ銭を望まないことをしっかり伝えておくなどの対策をおすすめします。
また、配信だけでなく視聴の際も同様です。配信者にコメントを読んでほしい、特別なつながりを持ちたいという思いから、投げ銭が過熱してしまうことがあります。一度投げ銭してしまうとそのお金は戻ってこないので十分に注意してください。登録しているクレジットカードの利用状況には十分に気をつけておくことや、投げ銭をするにしても、親子で限度額などについて話し合っておくことが大切です。
外出先での通信は大丈夫?フリーWi-Fiで配信するときの注意点
ここまでは、おもに動画配信に関するお話をしてきましたが、今回の調査では、視聴も含めた動画サービスは外出先でも多く利用されていることがわかりました。
通信容量を大量に消費する動画サービスでモバイル通信(月額の携帯プラン内)を使われてしまうのは、頭の痛いところですよね。
外出先での通信には、フリーWi-Fiを活用するといった回答も多くみられました。通信量を抑えることに役立つフリーWi-Fiですが、利用する際には、そのWi-Fiが安全なものであるかをきちんと確認しておきましょう。
まず、店内のポスターやシールなどできちんとSSID(ネットワーク名)を確認することが大切です。しかし、中には、悪意のあるWi-Fi(なりすましWi-Fi、偽Wi-Fi、悪魔の双子といわれるもの)もあります。巧妙に偽装された場合、残念ながら見分けることは非常に困難です。
そんなときに、活躍するのがNTTBPが提供しているスマートフォン向けアプリ「Japan Wi-Fi auto-connect」。最近では「ワイコネ」とも呼ばれているアプリです。
ワイコネは、自治体や企業などが提供している公式のWi-Fiだけにつながることはもちろん、SSIDを偽装しているWi-Fiを見破ることができるので、悪意のあるWi-Fiにはつながらないので安心なんです。
インストールして初回登録をしておけば、あとはもう自動でフリーWi-Fiにつながってくれる優れものアプリです。誰でも無料で使えますので、ファミリープランで割りを食っているお父さんお母さんにも朗報ではないでしょうか。
安全に、そして経済的にも嬉しいワイコネ、おすすめです。
関連リンク:Japan Wi-Fi auto-connect | フリーWi-Fi自動接続アプリ
https://www.ntt-bp.net/jw-auto/ja
私たちだって配信やってみちゃいましょうか?
いかがでしたか。
冒頭、10代女性の2人に1人は配信経験者ということをお伝えしましたが、実は今回の調査で30~50代についても、なんと4人に1人は配信経験があることがわかりました。
少々注意しなければならないこともありますが、きちんとポイントをおさえれば、動画配信は楽しく便利なサービスです。少々余談ですが、今ではペット動画ではなく、ペットに向けて配信している動画だってあるんですよ。
"若い世代"だけのサービスではなく、もうすべての世代が情報発信していく時代。
2021年は、私たちも配信デビューしちゃいましょうか?