イベントWi-Fiの設置、どこに費用がかかる? 3つのポイントをご紹介
イベントWi-Fiを設置したい! 方法や費用は?
イベントWi-Fiを設置したいんだけど、工事や費用ってどうなるのかしら。会場を使える時間も限られているし、予想が立てにくくて......。
お困りですか? それなら今回は、費用の予測にも役立つ、3つのポイントをご紹介しますね!
電子チケットやキャッシュレス決済、ライブ配信などイベントの開催にインターネットは不可欠な時代です。会場のWi-Fi環境構築に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
特に予算については気になるところですよね。
いくらかかるかをすぐに知りたいところではありますが、設置方法やイベント規模などによって大きく異なります。数万円で対応できるものもあれば、数十万から数百万円かかるなんてことも......。どんな部分に費用がかかるのか、あらかじめ知っておくと安心です。
設置にかかる費用は、大きく分けて次の3つによって決まります。
順に見ていきましょう。
A.インターネット回線の利用料
無線であれ有線であれ、インターネットに接続するためには、インターネット回線の利用料がかかります。
会場の事務所に光回線が1回線あるので、それを使えばいいかな。
ちょっと待ってください。その回線、大人数の利用に耐えられますか?
会場となる施設が元々契約しているインターネット回線を使える場合はこの費用はかかりません。しかし、「オンライン配信をする」「来場者にもご利用いただく」といった日常とは違う使い方をする場合は、注意が必要です。回線スペックが足りず用途にあっていないと、通信速度が遅くなったり、途切れたりするだけでなく、そもそもつながらなくなってしまう懸念も。また、普段の施設の業務に影響を及ぼす場合もあります。用途によっては、会場にすでにインターネット回線があったとしても、臨時の光回線の敷設を検討する必要があるでしょう。
また、既存の回線を活用する場合でも、回線を分岐するためのHUBやルーターといったNW機器が別途必要となる場合があります。
うーん、今回は大人数だから、使いまわしは無理かな......。
高水準の「通信容量」や「速度」、「安定性」を求めるほど、回線費用は高くなってしまうので悩ましいですね。
B. アクセスポイントなどの機器設置に関わる費用
インターネット回線が確保できたら、次に考えたいのがWi-Fiのアクセスポイントやルーターの設置です。
一般的に機器を設置するためには、アクセスポイントの台数や電波の出力強度、設置位置を考えるなどの「ネットワーク設計」、実際に現場で行う「工事」、さらに「機器利用料金」がかかります。
Wi-Fiを使えるエリアの広さや見通しなどの環境によって、必要な機器の数や種類、工事内容が変わります。
一例として、屋外に設置する場合は、風雨に強い機器を選定する、屋外でも利用可能な周波数帯を使うなど、屋内とは異なる設計が必要となります。
屋内でのイベントWi-Fi施工の一例
屋外でのイベントWi-Fi施工の一例
C.ユーザー認証などのサービス利用料
フリーWi-Fiを利用するときに、専用の画面が表示されて、利用規約に同意したり利用登録をしたことがあると思います。こういった、ユーザー登録やユーザーへの情報配信の機能は、クラウドサービスを利用することで、簡単に行うことができます。
お店のフリーWi-Fiにつなぐと出てくる画面のことかー。でもそれって、必要なの?
フリーWi-Fiのことを「無料公衆無線LANサービス」と呼びますが、不特定多数に使ってもらうためのものなので、提供するためのルールが法律やガイドラインなどで定められています。クラウドサービスによる認証があることで、フリーWi-Fiを使う方から利用規約の同意をいただいたうえで、サービスを提供できますので、トラブルや不正利用を回避することができます。
設置するWi-Fiの利用が関係者のみであれば誰がそのWi-Fiを利用するかが事前にわかるので問題ないのですが、来場者向けのフリーWi-Fiを用意する場合には、特に気を付けましょう。
利用者だけでなく、主催者を守るためにも必要なんですよ。それに、フリーWi-Fiの利用者に広告を出したり、アンケートをとったり、プラスアルファの使い方もできますよ。
回線やアクセスポイントのスペック、どうやって選定する?
高水準の通信品質や広いエリアを求めるほど、費用が上がってしまいます。そのため、以下のことを整理しておくとよいでしょう。
- 誰が
- どの端末を何台くらい
- どこで
- 何の用途で
そのうえで、「何を重視するのか」が非常に大切です。 また、逆に予算が折り合わない場合に「諦めてもよいこと」や逆に予算に余裕があるときに「必須でないけどできればやりたいこと」も考えておくといいですね。
今考えているイベントでは「キッチンカーの電子決済」のときにWi-Fiを使いたいんだけど......
ヨウコさんの場合は以下になります。
- 誰が→
①来場者 ②キッチンカーの出展者 - どの端末を何台くらい→
①来場者のスマホ約5000台 ②キッチンカーの決済端末150台 - どこで→
屋外のキッチンカーブース - 何の用途で→
決済アプリとの通信
この場合だと重視したほうがよいことは「大人数で使えること」ですね。
他の例もあげてみましょう。「オンライン配信の用途限定でWi-Fiが使いたい」ということであれば、以下になります。
- 誰が→
主催者が - どの端末を何台くらい→
映像関連の機材を数台 - どこで→
機材の周辺で - 何の用途で→
ライブ配信に
このケースの場合は大人数の同時利用は必要ありませんが、大きなデータを送信する必要がありますので「通信容量」や、途切れさせない「安定性」を重視するのがいいですよ。利用者も特定されているのでフリーWi-Fiの登録画面はいらなそうですね。
準備期間は? 簡単にできる方法はある?
大規模会場のWi-Fi環境構築の場合、机上での検討や現場調査などを含めると、一般的には2~6か月程度の準備期間がかかります。
考えなきゃいけないことが多くて、大変だなぁ。
考慮すべき点はたくさんありますから、相談できる専門家がいると心強いですよ。
AからCにわけて解説しましたが、カバーしている範囲は業者によってまちまちです。「Bの設置工事はするけどAの回線手配は主催者で契約してください」といったケースもあります。主催者側の準備負担を軽減したい場合は、まるごと委託できる業者がおすすめです。
もう一度確認してみましょう。
A.インターネット回線の利用料
B. アクセスポイントなどの機器設置に関わる費用
C.ユーザー認証などのサービス利用料
NTTBPなら、NTTグループの強みを生かしたリレーションで、回線や機器の選定も含めたトータルなサービスを提供しています。
中でも「一夜城Wi-Fi」は短期利用のWi-Fi構築に特化したサービスです。難しくなりがちな設置工事をさまざまな方法で簡素化しているので、費用も抑えることが可能です。
こちらの一夜城Wi-Fi TypeC(ボックスタイプ)は、このボックスの中にネットワーク機器がすべて収納されていますので、配線工事が少なくて済み施工時間を大幅に短縮することができます。
さらに、ライブ配信のためのカメラなどの機器やイベントをさらに盛り上げるWEBや位置情報を使ったソリューションもあわせてご提供もできます。
いろいろ考えなくていいんだ。ぜーんぶ頼めるなら、それは楽かも!
また、「どうしても準備期間がとれない」「極力予算を抑えたい」という場合、「キャリーバッグWi-Fi」というサービスもあります。同時接続数や通信量に制限はありますが、小規模な会場で気軽にWi-Fiを設置したい、というときはとても便利ですよ。検討してみてくださいね。
以上、ご紹介したポイントをもとに、開催したいイベントの規模や予算と相談して、ぜひちょうどいい準備と設置を行ってみてくださいね!
わからなくなったら、迷ったら、まずはお気軽にご相談ください!